土曜日は波多江小体育館で通常練習です。
正しい打ち込み
一つの技をマスターするために、何度も何度もその技をかけて練習をします。
「打ち込み」という練習です。何度も何度も繰り返し、体に技を覚え込ませます。
最初に背負投を習った子が、高校、大学、社会人になるまで柔道を続けたとして、一生のうちに何回背負投の打ち込みをするでしょうか。
想像するだけで気が遠くなるほどの回数を繰り返し練習することでしょう。
技をマスターするために、打ち込みは欠かせません。しかし、ただ繰り返せばいいものではありません。
間違った動作、正しくない打ち込みを繰り返し、体が間違った技を覚えてしまうと、その技は掛かりません。
正しくない打ち込みを繰り返すと、技が掛からなくなります。つまり、弱くなります。
強くなりたくて厳しい練習に耐え、努力していますが、残念ながらやればやるほど弱くなります。
正しくない打ち込みになる理由は、楽をしようとする弱い心です。楽な打ち込みをすると、間違いなく技が崩れます。
踏み込まない、釣り手を釣らない、引き手を引かない、体を回さない、下を向く、膝を曲げない、元の位置に戻らない、など、楽な動作はたくさんあります。全て技を崩してしまう動作です。
ですから、波多江柔道では手を抜いた打ち込みをしている子には厳しく指導をします。
打ち込みは苦しい練習です。掛からない技のために苦しい思いをさせる訳にはいきません。
正しい技を見につけ、技が掛かるようになり、強くなると、苦しい練習をした甲斐もあります。自分だけでなく、応援してくれるみんなが嬉しい気持ちになります。
手を抜かずに、正しい打ち込みを繰り返し、正しい技を身につけて強くなりましょうね。