土曜日は波多江小体育館で通常練習です。
元立ち
波多江柔道は、現在40人強の団員がいます。
たくさんの団員に恵まれ、充実した練習ができています。
人数が多いので、全員が一度に乱取りをすると大変危険です。
全員が一度に乱取りをすることができません。
そのため、波多江の乱取りは常に元立ちです。
何人かの子が前に立ち、残った者で代わる代わる立っている「元」に掛かっていきます。
元立ちが終わったあと、立っていた子が平気な顔をして礼をしている場面が見られます。
全力を出し尽くしていない証拠です。
立っている者は、どんなにきつくても自分のすべての力を出し尽くし、最後まで攻め続けるような練習をしなければなりません。
掛かっていく者は、立っている者がヘトヘトになって立っていられないようになるほどに引きずり回してやるのが仕事です。
辛そうだからといって力を抜いてやることは、優しさでもなんでもありません。
泣くほど練習して強くなれば、試合で勝って笑えます。
練習で楽をして笑っていれば、試合で負けて泣くことになります。
どちらが幸せなことか考えれば、練習で手を抜いてやることが優しさではないことがよく分かるでしょう。
立っている相手を投げる
まっすぐに立っている相手を投げる「投げ込み」という練習があります。
投げ込みを受けるものは、相手が投げやすいように真っすぐ立って技を受けてやります。
投げる方は、まっすぐに立っている相手をきちんと投げます。
投げ込みできちんと投げられないのに、乱取りや試合で技がかかるはずがありません。
試合や乱取りでは、相手は投げられないように防御をします。守っていない相手を投げられないのに、守っている相手を投げられるはずがありませんね。
まずはまっすぐに立っている相手を、きちんと投げることができるようにならなければ。
そのためには、何度も何度も繰り返し練習し、技を体に覚えさせなければなりません。
なにはなくとも練習です。しっかり頑張っていきましょうね。