水曜日は波多江小体育館で通常練習です。
基本練習の大切さ
どこの道場でも、柔道の練習をするときにいきなり打ち込みや乱取りから始めることはないでしょう。
必ず準備運動で体を温め、ほぐしてから練習が始まります。
波多江柔道でも、練習の前に入念な準備運動と補強運動をやります。
柔道の基本動作である「腋締め」「エビ」「逆エビ」などももちろん含まれています。
こういった基本動作の練習は、とても重要です。
実際に柔道をする場面で、エビや逆エビのような動きで相手から逃げたり、逆に攻撃したりする状況があるからです。
柔道以外では使わない動きかもしれません。柔道に似た寝技をする格闘技では、もしかしたら同じような補強運動をやっているかもしれません。
だからこそ、柔道では使う動きなんです。柔道の練習には欠かせない基本動作です。
基本動作の練習は、ある意味退屈な練習です。派手に相手を投げ飛ばすわけでもなく、暴れる相手をがっちり抑え込むわけでもありません。
地味な基本動作の反復が楽しい、大好きだ、という子はあまりいないでしょう。
エビや逆エビといった基本動作の練習に手を抜いたり、雑にやったりする子がときどきいます。
確かに退屈な練習ですが、一つ一つの動きにはそれぞれ意味があります。全ては大切な動作なんです。
エビは寝技で下になったときに、抑え込もうとする相手から離れて、逆に攻撃を仕掛ける動作の練習です。
逆エビは上四方固めのような体勢で抑え込まれそうになったとき、頭の上側に相手を押し上げながら、足の方向に逃げる動作の練習です。
腋締めは相手を抑え込むときに、両手で相手をガッチリきめる動作の練習です。
一つ一つの動きには意味があります。意味を理解し、どのような場面で使うのかを考えながら練習に取り組めば、手を抜いてもいいような練習はひとつもありません。
やらされる練習ではなく、一人一人が練習の意味をよく考え、自分からやる練習ができるようになるといいですね。